根が深い。

自己愛を手なずけたい人へ。

怒りを飼いならす人

小さいミスがあった。こわい事務のおばさんが静かに近づいてきて、ミスのある書類を私の目の前で放り投げて何か暴言を言い立てた。「なんであんたはそんな風になったんだ」的な、人格的なものを否定するフレーズが入っていたように思うが、この人とは人格を理解されるほどの付き合いはないのでなんとも思わない。息つく暇なく言いたてているので黙って見ていると、落ち着いたのかまた席に戻っていった。

 

昼からは外出業務だったので、書類を持って外に出ようとすると、こわい事務のおばさんが話しかけてきた。

 

「つけ麺屋、知ってる?あそこの通りを入って行ったところの…なんやっけ。大将ってところ。750円もするのよ」

「おーなかなか強気の価格ですね。ちょっと食べてきてみます」

 

この人にとって、怒りというのは挨拶みたいなもんなのかもしれない。あまり深いことを考えるのはアホらしい。

私は怒ると、怒りを抑えられない自分にネガティブな感情が巻き起こるので、怒りを受け止めつつ別の感情に転換して処理する。(不安→具体化する、恥辱→美味しいものを食べて寝る、など)これにすごく時間と体力と気力がいる。

怒りを処理する作法。新しいものに色んなものに触れて、寛容になりたい。

 

そして私は今、昼タイムを大幅に過ぎたガラ空きのつけ麺屋で、名物の魚介つけ麺が出てくるのを待っている。