根が深い。

自己愛を手なずけたい人へ。

アダ名。

私の指導係りをやっている職場の先輩(女)と上手くいってない。先輩と言っても私の方が三つ年上で、どうやら彼女には指導経験がないみたい。「まだ入社4ヶ月だし」と愚痴っていた。その愚痴は、俺にしちゃダメなんだよ?と思いながら聞いていた(笑)

 

私の方が年上だからか気を遣われていて、しかし同時に変な焦りが伝わってくる。「聞かれたことに分からないと言いたくない」みたいな。私はなるべく自分の経験を話題にしないように気をつけ、彼女の経験を話題として引き出し、彼女のディグニティが高まるように心がけている。

 

たまに、質問したことに対して全く的外れな回答をするときがある。

それは、おそらく、私の質問に答えられないことを悟られまいとしているのではないかと思う。それがパニックを引き起こして、(意識的にか、無意識的にか)強引に転換しているのではないか。明らかに質問の趣旨と異なることを延々と、ともすれば「この前も言ったのに」的な立ち位置から話が始まるので、これは少し腹がたつ(笑)しかしこれは、彼女が指導係としての責任を強く感じていることの裏打ちでもあると言えるだろう。

 

この空回り感を、残念ながら私はしっかりと感じている。彼女に気持ちよく働いてもらうために、私は早く仕事を全て覚えたい。

彼女の気持ちを察して気の利いたことを言うのもいいが、真正面から仕事に向き合い、実力をつけることでしか本質的に報いることはできないのだと思うから、分からないことは分からないと言う。変だと感じることは変だと言う。

 

そこを適当に流したら相手を侮辱することになるだろう。私のミスは、彼女のミスなのだから、そこはやり合わないといけない。

 

ふと気がついたら、アダ名で呼ばれていた。私の姓をもじったアダ名。彼女以外、誰も私をそのアダ名では呼ばない。

彼女も、私以外の他の誰にもアダ名をつけていない。なんなんだこれは。そもそも職場でアダ名なんて、生まれて初めてである。

 

このあだ名は、私と彼女をつなぐ呪文なのかもしれない。俺も明日、いきなりアダ名で呼んでみようかな。