被害と加害
家に帰ると父は、通っているデイケア施設にいる困った利用者の話をする。ほぼ毎日する。
話しかけても無視するだとか、机の上にゴミを置くだとか、ずっとくだらない話を続けるだとか、トイレに入っていたら開けてくるだとか、そんなこんなで気にくわない人の話をする。
今日はいよいよ辛抱ならず、怒鳴り散らしてやったと得意げに語っていた。
被害と加害は、誰がいつ切り取るかによって異なってくる。
誰も、被害をうけたという認識を否定することはできない。
そしてもう一つ全ての加害は正当防衛たりえるだろうか。私の答えは、Noである。加害の中には、なんの論理も持ち合わせてないものがある。論理つまりコミュニケーションを要求しない、ただの暴力が存在する。
これはいかなる時も、許されてはいけない。