一つだけ決めてたルール
しばらく前まで書きたくて書きたくて仕方なかったんだとおもう。いま、そうでもない。ここ2週間くらい。
それでも書いていこう。言いたいことは何もないけど、流れ出るものくらいあるだろう。それが字になるか、実験だ。
コンサートが終わって打ち上げの席だったかな。遠方から出演しに来てくれた信頼のおけるメンバーが「あなたは、私の地元ではよく名前をきくわよ。でも悪い噂が多い。なんでかね」と。
なんも心当たりがないし、ましてや面識のない人から悪いように言われるなんて…!あまり悪い気はしない。むしろ面白い。「馬鹿だなあ」とおもう反面で、私のことが気になって仕方ないからだろう。コンサートを乗り切った自己肯定感オバケの私には、他人の悪口などハナクソ同然なのである。
まともに話したこともない相手を悪くいうなんて、本当に。よっぽどツライ経験をしたのだろう。もしくは自分は自分の物語の主人公であることにまだ気づいてないのか、それを否定しているのか。可哀想ですらある。
かつての私もそうだったことを、ふっと思い出した。
「私も悪い噂だけ聞いてたから、最初は少し怖かったけど、普通にいいやつだもんな」と。そうだよ、当たり前だ。
ギャップ萌えがすごかったらしいので、悪口言ってるやつらもいつかギャップで燃やし尽くしてやろうと叫んで、ガハハと安い日本酒を流し込んだ。その辺から、あまり記憶はない。
うつを経験して、今回のコンサートプロジェクトで一つだけ決めてたルールがある。それは、全てのメンバーを「この人は、この人だけの輝かしい物語の主人公として生きることができる」と信じること。
誰にも言ってなかったけどね、そう決めて取り組むとみんな、だんだん分かり合えたんだよな。
こんなキナ臭いことは、口が裂けても言えないけどね。ふふ。