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根が深い。

ネアカとネクラな世界を行き来する陰陽師。

できること、やりたいこと

晩御飯の材料を買って帰宅すると、父がYouTubeで大好きなマーカスミラーの動画を見ていた。父は6年前、57歳で脳梗塞になり、深いところだったので手術ができず右半身に後遺症が残った。

それ以前は、自営業をしながら日曜ミュージシャンをやっていた。プロのバックの話もちょいちょい来てたらしい。今でも当時の方から「元気?いつかまたやりたいね」とお電話をいただく。父は複雑な気持ちだろうか。僕は、ありがたく感じている。

 

動画を一緒に見ていると父が、「末端に行くほど感覚もないし動かんねん。でも、肩は動くようになったし、腕も外側に少し動かせるようになってきた。指先は動かなくても手のひら全体を動かせるようになれば、スラップならできるようになるよ」

 

スラップというのはベースギターの奏法のこと。目標をもって生きることは人生を豊かにするね。やりたいことを一生懸命にやる。

 

叶うか叶わないかは置いておいて、やりたいことを目指してやっていく。叶わなかったら、時間がかかったら、と考えると停滞することは経験則的にわかる。

 

僕の婚約者は作業療法士を終末期と回復期で何年かずつやってた人なので、QOLについて話さことが多いのだけど、「理由なく自分が没頭できること」を大切にしたいなと思う。

 

子どもが遊んでるところへ、なんでそれ楽しいの?と質問しても、うまく答えてくれないことが多い。言語化能力が未発達だからかもしれない。インプットが少ないから相対的に評価できないからかも。

いずれにしたって、「それが明言できないことの価値」がある。それをやめる理由も、やめられない理由も必要としないから。

 

ふと、父のために、今までにない楽器をつくりたいと思った。同じようにセミプロ、ハイアマチュアのような演奏を理想としつつも、身体が不自由ながら音楽をやりたい人は大勢いるのではないか。