根が深い。

自己愛を手なずけたい人へ。

実験室と諦め。ストレスと鬱。

為末大さんが好きで、著作を何冊か読んでいる。いま、3冊目。全ての本に共通する思想があり、とても励まされた部分を要約してみたい。

 

要約。

・成功しつづけるひと、勝ち続ける人なんて存在しなくて、自分にとっての成功条件・ゴールを設定してそれに向かって失敗したり試したりできる環境を持つことが大事だということ。

・負けたくない闘いと、負けてもいい闘いを分けること。そして全ての負けを次に繋げること。

・闘い抜いた末に、あきらめること。諦めるとは、仏教用語で「明らかにする」ということらしい。後ろ向きな言葉ではないらしい。

(その他にも様々な考え方をエピソードを交えて説明してくれるので、ぜひ本書を読んでほしいです)

 

 

「ストレッチのある目標を掲げないと、成長しない」と、新卒で入社した会社の社長が言っていた。これについては「成長とは何か」って話からしないといけない気がするので割愛するが、それを言いたかった社長の気持ちを理解することはできる。

ただ、そのストレッチから受けるストレスは、耐えられるストレスなのか。ストレスの強さと頻度と期間を間違えると、壊れてしまう。壊れなくても感受性が狂ってしまう。脳がやられるから。

鬱とは、そういうことだと思う。

 

いつも通り接してもらえることで幸せを感じることもあれば、気を遣ったもらえることで有り難く感じることもある。

私が受信する情報は、「情報と自分の関係性(人間関係や、風景や匂いなど様々なものと私の心象の距離感)」によって、耐えられるストレスになったりもするし、耐え難いものにもなりえる。

 

そういうことに繊細になり、自覚して頭を整理していくのが鬱を軽減する一歩なのだとおもう。